ブランドって何でしょう?
ブランドをブランドたらしめているものは、
商品名でもロゴでもありません。
「何者で、何を大切にして判断しているか」
という “あり方” だと、僕は思っています。
目指す数値目標や
ポジションを掲げることも大事です。
「市場シェア1位になる」とか
「年商10億円を超える」とか。
でも、そういった目標は到達点であって、
ブランドの存在理由そのものではありません。
ブランドの本質は
「この人(この会社)は、
こういう価値観を大事にしている」
と伝わること。
その価値観に
共感してくれる人が集まってくる。
そして、行動もその価値観に
沿っていればいるほど一貫性が生まれ、
信頼や共感が積み重なっていきます。
たとえば、「地球を救うビジネス」を
掲げるパタゴニアは、
商品の売上1%を地球環境に寄付し、
株式までも環境保護団体に譲渡しています。
「Think Different」と掲げたAppleは、
さまざまな製品で今までの概念をくつがえし、
美しさと使いやすさの両立にこだわってきました。
「すべてのアスリートを鼓舞する」と掲げたNikeは、
女性アスリート向けの製品開発を拡大し、
社会課題にも踏み込んでいます。
これらの行動は、すべて
「そのブランドが大切にしている価値観」
から生まれています。
つまり、数字や見せ方ではなく、
“あり方” に沿った行動が、ブランドを
ブランドたらしめているということです。
僕もブランディングを仕事にしていますが、
ブランディングは、機能や価格ではない、
「選ばれる理由をつくること」と説明しています。
もっと言えば「惚れさせる」こと。
惚れてもらえると、ファンになってくれるし、
働きたいと思ってくれる仲間も増えます。
結果として、
売上や人材確保にもつながっていきます。
ブランディングを「見せ方を整えること」
と捉えてしまうと、とてももったいない。
本当に大事なのは、
「どう在るか」を定めて、それに沿って行動すること。
ズレた行動は容赦なく手放すこと。
そうしてはじめて、
ブランドが積み上がっていくのだと感じます。
ブランドは、見せ方ではなく、あり方。
それは個人にも言えることなので、
僕自身も成長し続けていきます。
Enjoy today!