※これはあくまで私個人の原体験から感じた、
ブランドと選択のお話です。
前回のメルマガで
必要に駆られて車を購入することになり
「Volvo(ボルボ)」という車を
選んだ理由について書きました。
安全性へのこだわりがあり、
それがブランドコンセプトとして一貫している。
そういった論理的な納得感があったから選んだ、
ということでした。
でも実は、
その前に「感情で決めていたな」
と思う原体験を思い出したんです。
小学生の頃、
近所で交通事故がありました。
正面衝突。
片方はボルボ、もう片方は別の車でした。
ボルボは、フロント部分が多少潰れていたものの、
運転席はしっかり守られていました。
もう一方の車は大きく壊れていて、
乗っていた人も怪我をしていました。
そのとき、車好きの父が
「ボルボは頑丈で安全なんだよ」と
話してくれたのをよく覚えています。
僕はその光景と言葉が、
ずっと心に残っていたんだと思います。
「安全といえばボルボ」 いつの間にか、
そういう印象を持っていた。
今回の車選びで、それが自然と
引き出されたような感覚がありました。
マーケティングの世界では
「人は感情で選び、論理で納得する」
とよく言います。
どれだけ優れた機能やスペックがあっても、
まずは「なんとなく好き」、
「信頼できる」と感じるかどうか。
その“なんとなく”を作っているのが、
ブランディングなんですよね。
そしてその後に、「やっぱり間違ってなかった」と
思える情報や体験があることで、納得する。
もちろん、今では多くの車が
素晴らしい安全性能を備えていますし、
どの車にも開発者の想いや
オーナーの愛情が詰まっています。
それを大前提とした上で、
自分の原体験からのブランド選択。
人は結局、感情で決めている。
だからこそ、感情に訴える
ブランド作りが大事だなと、
改めて実感しています。