以前、とあるタレントさんと
お仕事をご一緒したことがありました。
そのとき、マネージャーさんと
お話しする機会があったんです。
そのタレントさんは、
すでに一芸で食べていけるようになってからも、
マネージャーさんいわく、
「なるべくアルバイトは続けさせていた」
のだとか。
普通に考えたら、
食べていけるようになったなら、
バイトをする必要なんてないですよね。
むしろ時間をもっと
芸に使えばいいのでは?と思いがち。
でも、そのマネージャーさんの答えはこうでした。
「一芸で食べ続けるために、
一般の感覚からずれないようにしてほしいんです」
アルバイトは、収入のためではなく
「世間の感覚を保つ」ために
していたというのです。
そのタレントさんが届けたい相手は、
あくまでも“一般の感覚を持った人たち”。
だからこそ、日常の中でそうした人と接したり、
感覚を共有したりする経験が必要。
そのズレを放っておくと、
いつの間にか「誰にも届かない表現」になってしまう。
一芸で食べていけなくなるのは、
実力の問題だけじゃなく、
届ける相手の感覚がわからなくなること
が原因になる。
そうならないように、
あえて外の世界と関わるように
していたという話でした。
これ、めちゃくちゃ大事な話だと思います。
ビジネスに限らず、恋愛でも、
就活でも、パートナーシップでも、
やっぱり「相手の感覚を知る」ことは基本だなと。
相手がどう感じているのか、
どんな日常を送っているのか。
その前提がないまま、
どれだけ想いを込めても、
ズレてしまったら届かない。
誰に届けたいのかを考えたときに、
その人たちのリアルをちゃんと知っているか。
それを忘れずにいたいと思いました。
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